地球環境科学コース

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地球環境科学は、4 6 億年の悠久の地球史を追い求めるロマンと、環境問題や防災への対応を通じた社会貢献の両側面を持っています。地球と人類の未来に関わる問題を一緒に考え、勉強しましょう。

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1.. 地球環境科学コースがめざすもの

本コースでは、固体地球(地球の表面と内部)とその外側の大気や海洋、太陽や惑星などの太陽系天体などを対象として、人類を取り巻くさまざまな環境について広い視野から教育・研究しています。たとえば、ダイナミックに変動する固体地球の現在の素顔と、それを生み出した46億年の地球の歴史、さらには太陽系全体の起源について、様々な手法を用いてその実態にせまります。また、最近は地球温暖化などの地球環境問題に世界の関心が集まっていますが、本コースでは大気や海洋の環境の研究、太陽の活動が地球環境に及ぼす影響の研究などを通して、グローバルな観点からこの問題に取り組んでいます。 一方、本コースの学問分野の多くは、社会からの要請に応じて進展してきました。グローバルおよび地域的な環境問題への対応や、防災や地域開発への対応など、社会に直接役立つのが大きな特徴です。このように、本コースの教育・研究内容は、悠久の地球史を追い求めるロマンと、現実社会への貢献という両側面を備えています。 地球や惑星、地球環境問題に関心があり、意欲的に学ぶ学生を広く求めます。地球と人類の未来に関わる問題を一緒に考え、勉強しましょう。

地球環境科学コース 01

2.. 教育内容の特徴

まず、学生が地球環境科学の全体像を把握できるよう、1年次に入門的な授業を用意します。より専門的な授業は2年次以降に受けることになります。地球環境科学の多様な内容を十分にカバーする授業体系が用意されます。また、実験や演習、野外実習に重点を置くのも本コースの特色です。学生が自分で野外調査や観測をおこない、そのデータを解析することを通じて、地球環境科学への理解を深めます。 3年次進学時には二つの教育プログラムのいずれかを選択することになります。一つは地球惑星科学プログラムで、地球環境問題や地球における様々な自然現象に対し、専門知識を活かし主体的に取り組める社会人を養成します。もう一つは地球科学技術者養成プログラムで、卒業後、環境保全・自然の持続的開発・防災等、地球科学と密接に関連する分野の専門技術者として活躍できる人材を養成します。同プログラムは日本技術者教育認定機構(*)の認定を受けています。 いずれのプログラムでも、4年次には卒業研究をおこないます。一つの研究テーマにじっくりと取り組むことで専門知識や論理的思考能力を高めるとともに、研究発表や卒業論文の執筆を通じて表現能力を磨きます。修了後に大学院に進んで、さらに専門性を高めることもできます。

*日本技術者教育認定機構とは?

日本技術者教育認定機構(http://www.jabee.org/)は、国際的に通用する技術者養成のための教育を教育機関がおこなっている かどうかの認定をおこなう団体です。 地球科学技術者養成プログラムでは同機構による認定を平成19年に受けました。同プログラムの修了生は修習技術者と いう資格が与えられます。

例えば、こんな教員がこんな研究をしています。

安藤 寿男 教授

化石というと何を思い浮かべますか?恐竜?アンモナイト?はたまたマンモス?化石は地層の中に奇跡的に残された地質時代の生物の遺骸や痕跡です。私達の研究室では、地層や化石から読みとれる情報に基づいて、過去の地球環境やその歴史、化石生物や生態系進化の一端を紐解く研究をしています。北海道や東北、茨城県周辺など日本各地の白亜紀、第三紀、第四紀の地層や化石を求めてフィールドを駆け巡る楽しさを皆さんも味わってみませんか?

地球環境科学コース 02

北 和之 准教授

二酸化炭素等の増加に伴う気候変動や成層圏オゾン層の破壊など、全世界的な地球環境問題の多くは大気中で起こっています。私達の研究室は、大気科学、特に環境変動を引き起こす大気物質の研究をおこなっている、日本の大学では数少ない研究室です。学生も、様々な国際研究計画に参加し国内外で観測をおこなったり、人工衛星や地上観測ネットワークのデータ解析をおこなうことで、リアルタイムで起こる大気環境変化に迫る研究に取り組んでいます。

地球環境科学コース 03

木村 眞 教授

私たちの研究室では隕石を調べています。隕石は今から45億年以上も前にできた"石"です。地球環境を詳しく知るためには、太陽系の中で地球がどのような天体であるかを知る必要がありますが、隕石は地球や他の惑星がどのようにして、できてきたかを知る上で最も重要な試料です。日本では隕石の研究を行っている大学はあまりありませんので、隕石という奇妙な物体に興味を持つ学生さんもやってきて、にぎやかに研究に取り組んでいます。

地球環境科学コース 04

野口 高明 教授

私達の研究室では、宇宙塵という微細な地球外物質を使って、太陽系の起源物質の解明や太陽系の初期過程について研究しています。数年前からは、太陽系の化石といわれる彗星からやってきた塵に特に注目して研究しています。宇宙塵と探査機の持ち帰った彗星試料により、太陽系の形成過程についての従来の説にかなりの修正が必要なことが分かってきました。皆さんも私達と共に宇宙塵の研究をやってみませんか?

地球環境科学コース 05

藤縄 明彦 教授

火山の噴火は、地球内部からの熱エネルギー放出活動として、最も顕著な地学現象と言えます。世界の活火山の約1割は日本にあるのです。私達の研究室は、火山・マグマ活動を、地質学・岩石学的手法を用いて研究しています。つまり、地層や 岩体に残された地質学的情報や、岩石中に見られる鉱物組織、岩石の化学組成等を手がかりとして、マグマを媒体とした、地球内部からの物質と熱の移動・噴出過程を解き明かそうとしています。

地球環境科学コース 06

宮下  芳 教授

日本列島は、世界で最も地震活動が活発な地域の一つです。日本列島に暮らす私達にとって、「地震」のことを知っておくことは大変大切なことですが、実際には未解明な問題がたくさん残されています。私達の研究室は、地震が起こる場所周辺の地殻構造の研究(例えば、人工地震観測研究)、大地震発生の前・時・後の地殻活動の仕組に関する研究(例えば、GPS観測研究)等の基礎的な研究を、国内外の研究機関と共同して行っています。

地球環境科学コース 07

地球環境科学コース修了者の進路

官庁や国立研究機関で働く国家公務員、地方自治体などで働く地方公務員、中学・高校の理科系教員、環境アセスメント・環境分析会社、地質・土木コンサルタント会社、材料開発関連会社(合金、ダイヤモンド、貴金属、半導体など)、建築会社、測量会社、気象情報・予報会社、コンピュータ技術者・情報産業、および大学院進学など。